3月6日、トワイライトエクスプレス発進 車内に三都物語が流れる中列車は吹雪の中札幌を後にする。 程なく車掌による検札があり、個室の鍵も手渡される。 カードキーとは使いかっては北斗星で手渡されたような普通の鍵には劣る。 しかしカードキーは持ち帰ってお土産にすることができる。 ・・・マニア的には複雑な心境。 私が今夜やっかいになるのは5号車の9番、シングルツイン。 北斗星のソロより高いのだが・・なんか狭い印象がある。 じきに食堂スタッフによる夕食、朝食の確認が終わったので 早速すぐとなり4号車のサロンカー、『サロン・デュ・ノール』へ出かける。 車番チェックをしているとこの車両は「オハ25−551」 今朝の『北斗星ニセコスキー』に連結されていたロビーカーも「オハ25−551」(別車両) 同姓同名の車両に1日で乗ることができたのでちょっぴり幸せ。 列車は噴火湾沿いに出て海沿いをゆく、そして車窓に広がる有珠山(噴煙付き)。 長万部をすぎてしばらくすると食堂車『ダイナープレヤデス』からお呼びがかかる。 大奮発して買ったディナー券¥12000円、フルコースのおふらんす料理なのだ。 ちなみにこの回(全2回中1回目)のディナー参加者は私を入れて5名。 贅沢(?)にワインのハーフボトル(ロゼ・1500円)も注文して戴く。 今回のコース内容は・・・ 前菜:手長海老と空豆のサラダ仕立て サンドライ トマトのソース スープ:オランダパプリカのクリーミーコンソメ 魚料理:セイゴのロースト フォアグラ添え、ニンニクとタイム風味のシャンピニオンのソース メインディッシュ・肉料理:特選和牛フィレ肉の和風仕立ての朝掘りの筍のオーブン焼き デザート:マスカルポーネのアイスクリームと春のフルーツのスープ仕立て 他:フランスパン、食後のコーヒー いや〜なんと言っても贅沢でした。 函館の夜景を見ながらの約1時間、楽しみました。 ただ・・・私には若干量が少なかったのがちょっとねぇ・・・ 食後『サロン・デュ・ノール』に戻るとちょうど五稜郭駅、青函トンネルまで後少しであった。 車掌によるギャグを交えた解説が始まる中19時50分頃青函トンネルに突入する。 ドラえもん屋敷(吉岡海底駅)、最深部、竜飛海底駅を通過して約37分で青森側に出る。 このころ食堂がパブ営業になったので腹ごしらえにゆく。 軽くソーセージとビールで腹ごしらえをした後、ひとっぷろ浴びて個室に戻る。 疲れがたまっていたこともあり、22時頃早々と就寝。 ぐっすり眠り起きると朝7時、朝食までぼけーっと過ごす。 朝食は朝8時20分からの遅い組にした。 やっぱり日本人は和食だね、おひつに入れて持ってきてくれるご飯がうまい。 ・・・ただ、昨日の北斗星もそうだったが純欧風の食堂車で食べるのはどうかと思うのだが(汗) 朝食後ものんびりとサロンカーで過ごす。 このころになると顔見知りに人も増えてきて会話が非常に弾む。 ただ・・相変わらず話し相手は中年夫妻の方が多い、どうして? 敦賀駅で20分停車、特急に何本も抜かれる間に機関車交換が行われる。 ホームでは乗客による撮影会が行われているが・・やけに車体が汚い。 少し残念に思えたのだが・・・吹雪の中は知ってきたんだから仕方ないと1人納得。 後で知ったのだがこの日は黄砂がかなりの量飛んでいたためらしいとのこと。 琵琶湖のほとりを抜け京都でさらにサンダーバードに抜かれれば終着大阪はもう目の前である。 再び三都物語が流れる中、列車は終点の大阪駅に滑り込んでいった。 計画とはかけ離れてしまったが、思い出の地へ再び行くことができてよかったと思う。 そんなことを考えながら神戸に戻り、(元)バイト先と研究室に土産をおいて下宿に帰ると・・ 室外の水道管が少々破裂していた とりあえず泣く泣くその足で不動産屋に向かうのであった・・トホホ 終 中編に戻る |